映画

ぼくたちの家族

妻夫木聡、池松壮亮ほか実力派俳優陣が、石井裕也監督のもとで共演。脳腫瘍で余命１週間の宣告を受けた母親のために、家族が次第に一つになっていく姿を丁寧に描き上げた。

早見和真による同名小説を、「舟を編む」「バンクーバーの朝日」などの石井監督が映画化。脳腫瘍が原因で奇妙な言動をするようになる母親に対し、どう対処していいか分からない家族。そして、それまでに隠されていた数々の問題も浮かび上がる展開は一見重苦しいが、一筋の光が差すクライマックスは心が救われるような気持ちにさせられるだろう。家族の中でも終始明るく振る舞う俊平役を演じる池松の存在感が際立つ。「ミナミの帝王」シリーズなどの人気俳優・竹内力が製作で参加したのも話題だ。