映画

御用牙

“かみそり半蔵”と異名を取る江戸北町奉行所の同心・板見半蔵の活躍を、今は亡き天才役者・勝新太郎が自ら主宰する独立プロの製作・主演で描いた人気娯楽時代劇の第１弾。

先に、実兄・若山富三郎の主演で小池一夫原作（作画は小島剛夕）の人気劇画「子連れ狼」を映画シリーズ化してヒットを飛ばしていた勝新が、やはり小池一夫原作の人気劇画「御用牙」（こちらの作画は神田たけ志）を自らの主演で映画化。江戸は北町奉行所の型破りな同心が、自らの男臭い魅力を発揮して次々と女性たちを陥落させながら、その背後に潜む悪を懲らしめていくさまを、エログロたっぷりに誇張して描く娯楽調の展開が話題を呼び、人気を博した。監督は、「子連れ狼」シリーズも計4作手掛けた名匠・三隅研次。