映画

トム・アット・ザ・ファーム

事故で急死した最愛の恋人の葬儀に参列すべく、亡き彼の故郷の実家を訪れた同性愛者の青年の運命やいかに？　カナダの若き俊英Ｘ・ドランが主演も兼ねて放った監督第４作。

弱冠19歳で鮮烈な監督デビュー作「マイ・マザー」を発表し、以後も一作ごとに世界中の映画ファンの熱い注目を集めるカナダの若き俊英ドラン。過去3本の監督作では、本人の脚本をもとに独自の世界を構築してきた彼が、本作では初めての試みとして他人の戯曲に基づく映画作りに挑戦。事故で急死した亡き恋人の故郷の農場を訪れた同性愛者の青年が、周囲の人々の敵意に直面して苦境に陥るさまを息詰まるタッチでスリリングに描き、第70回ヴェネチア国際映画祭国際批評家連盟賞に輝くなど、またもや高い評価を得た。