映画

十戒

旧約聖書の「出エジプト記」をもとに、指導者モーゼがヘブライ人たちを率いてエジプトから脱出するまでを大スケールで描いた名作。第２９回アカデミー賞で特殊効果賞受賞。

監督はハリウッド黎明期からハリウッドでヒットメーカーの座に君臨し続けたC・B・デミル。1923年の自作「十誡」を33年後にリメイクしたのが本作。「十誡」よりも上映時間は90分近く増え、完成当時、デミル監督が75歳だったと思えないほどスケールの大きい作品に仕上がった。1956年の全米映画興行ランキングでは年間第1位となった。モーゼの目の前で海が真っ二つに分かれる場面など、伝説的名シーンを満載している。同じ題材を21世紀に取り上げた「エクソダス：神と王」と比べてみるのも面白い。