映画

宮本武蔵　二刀流開眼

吉川英治の人気大衆小説を、巨匠・内田吐夢監督が、主演に萬屋錦之介（中村錦之助）を迎え、１年に１作、５年がかりで映画化した本格時代劇シリーズ全５部作の第３作。

今回は、なおも厳しい武者修行の旅を続ける主人公・武蔵が、ふとしたきっかけで二刀流に開眼し、吉岡道場の当主・吉岡清十郎と対決するほか、いよいよ武蔵の宿命のライバル佐々木小次郎が物語の中に初登場。当時はまだ、任侠映画の一大看板スターとなる以前の高倉健が、長い刀を背負った粋な美剣士姿でさっそうと登場し、クールな見せ場を披露するのも見逃せないところ。共演は他に、入江若葉、丘さとみ、江原真二郎など。