映画

パラノイド・シンドローム

俳優たちと新作戯曲のためのワークショップを開いた女性劇作家が、やがて極度の不安の中で妄想と現実の境目をさまよい始める。Ｗ・ライダー主演の心理サスペンス。

新作執筆に苦心する前衛劇作家のヒロインが、ワークショップに招いた新進俳優と旧知の俳優たちとの確執などから孤立していき、やがてパラノイアックな妄想にとりつかれる。「ブラック・スワン」で鬼気迫る熱演を見せたW・ライダーが、ここでも現実と空想の間でアイデンティティーを失っていくヒロインの狂気をみごとに演じてみせた。思わせぶりで時に辛辣な発言を口にし、ワークショップの緊張を高めていく新進俳優役を、「オズ　はじまりの戦い」などのJ・フランコがミステリアスに好演。