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ラバー

なぜか意志を宿した古タイヤが、念力で人間たちを爆殺していく奇想天外＆血みどろなバイオレンスホラーコメディ。シッチェス映画祭で３部門に輝いた異色作。

冒頭に「理由などない」ことを強調する通り、理由もなく意志を持った古タイヤが、これも理由もなく人間たちを殺していく。そんなタイヤの凶行を、なぜか遠くから観客たちが望遠鏡で観察するというメタフィクション演出が取り入れられているが、もちろんさしたる理由などない。フランスの俊英Q・デュピューが監督を手掛け、シッチェス映画祭で市民ケーン賞（新人監督賞）など3部門に輝く注目作。シュールな設定と演出、過激なバイオレンス描写が奇妙なユーモアを生み出し、クセになる異色のホラーコメディとなった。