映画

蠢動‐しゅんどう‐

１９８２年の自主製作映画を、三十数年を経て監督自らの手で劇場映画としてリメイクした力作本格時代劇。それぞれの立場から対立していく侍たちの激突を重厚に描き出す。

16ミリフィルムの自主製作映画ながら、その本格時代劇ぶりを絶賛された1982年の作品「蠢動」を、長らく映画界から離れていたという三上康雄監督自身が31年を経て劇場映画にセルフリメイク。ズームや移動を使わない固定カメラの骨太な画面作り、陰影深い照明、早回しやアップに頼らず全身を映した殺陣など、“本物の時代劇”を作りたいという監督の気迫がこもった入魂作に仕上がった。「一命」の平岳大を主演に、若林豪、目黒祐樹、中原丈雄、さとう珠緒ら実力派キャストが監督の気概に応える熱演を披露する。