映画

奪命金

香港の鬼才Ｊ・トーが監督。ギリシャ債務危機によって引き起こされた世界的金融パニックに巻き込まれる、人々の群像を緩急自在に描いた、スリリングエンターテインメント。

「エグザイル／絆」「冷たい雨に撃て、約束の銃弾を」などの鬼才トー監督が、ホームグラウンドである香港を舞台に、そろってカネの問題を抱える多彩な顔ぶれが、時に意外なタイミングで交錯する、ユニークな群像劇にチャレンジ。国際的な金融都市であると同時に庶民が多く住む町である香港のエネルギッシュな空気をたっぷり吸い込んだ、トー監督ならではの現代劇に仕上がっている。「MAD探偵　7人の容疑者」のラウ・チンワンなど、トー組というべき個性派キャストがそれぞれの役をのびのびと演じたのも見ものだ。