映画

君が踊る、夏

難病の少女と交わした５年前の約束を果たすため、よさこい踊りの伝説のチーム“いちむじん”が復活。溝端淳平と木南晴夏が共演した実話ベースのヒューマンラブストーリー。

「極道の妻たち　Neo」の香月秀之監督が脚本も担当し、高知を舞台によさこい踊りに懸ける若者たちを描いた感動作。小児がんの一種である悪性の“MRTK”を題材に盛り込んでいるが、男同士の友情、恋愛、おのおのが織り成す物語は、重苦しい雰囲気を感じさせない、心地よい風が吹き抜けるような爽やかさ。5年ぶりに“いちむじん”が復活するクライマックスで、纏（まとい）を振る溝端と五十嵐、集団の中でも光る木南など、撮影前から練習を重ねたという、一糸乱れぬ踊りの華やかさと美しさは一見の価値がある。