
シェイクスピア屈指の人気史劇を400年以上の時を経て蜷川幸雄が演出。名優・吉田鋼太郎と、蜷川作品初出演でシェイクスピア俳優として才能を開花させた松坂桃李が熱演。
飲んだくれの不良中年騎士フォルスタッフと、後に名君ヘンリー五世となる若きハル王子というシェイクスピアの生んだ人気キャラクター2人を軸に描かれる。“大酒のみで女好き、狡猾で大ボラ吹き”という魅力的な騎士・フォルスタッフを演じるのは、名優・吉田鋼太郎。一方、勝手気ままな日々を送っていたが、やがて民衆に愛される英雄ヘンリー五世へと成長する若き王を、蜷川作品初出演となる松坂桃李が演じている。15世紀初頭のイングランド。リチャード二世から王位を奪ったヘンリー四世(木場勝己)は、罪の意識にさいなまれていた。国内では王への不満がくすぶり、ウェールズなど周囲諸国との争いも続く日々。さらには、不良騎士・フォルスタッフ(吉田鋼太郎)たちと自堕落な生活を送る長男・ハル王子(松坂桃李)のことも悩みの種だった。そんな中、国内で謀反が発生し、国王は世継ぎであるハル王子に反乱軍の鎮圧を命じる。
ハル王子の活躍で鎮圧は成功。一方、フォルスタッフは戦場を逃げ惑っていたが、手柄が自分にあることをアピールする。だが反乱軍は完全に息絶えたわけではなく、不穏な動きが続く中、ヘンリー四世が病に倒れてしまう。死の床にある父の元に駆けつけたハル王子は、王位を継承することを決意。フォルスタッフがハル王子の即位によるメリットを皮算用する一方で、ハル王子はよき王になるべく、ある決断をする。
収録日・収録場所
- 2013年4月24日/埼玉 彩の国さいたま芸術劇場 大ホール
出演
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吉田鋼太郎
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松坂桃李
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他
スタッフ
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演出蜷川幸雄
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作ウィリアム・シェイクスピア