映画

フィツカラルド

１９世紀末、南米の奥地にオペラハウスを建設することを夢見た男の壮大なロマンと冒険を、Ｗ・ヘルツォーク監督＆Ｋ・キンスキーの強力コンビが鮮烈に綴った会心の傑作。

「アギーレ　神の怒り」から10年。ヘルツォーク監督が再び南米の奥地に赴いて、長期ロケ撮影を敢行。誇大妄想狂的な夢と野望に取りつかれた男のロマンを、前作とは対照的に大らかなタッチで綴り、第35回カンヌ国際映画祭監督賞に輝いた会心の痛快作。アマゾン河の上流を船でさかのぼり、ついには船を山越えさせてまで（！）自らの夢を実現しようと奮闘する主人公を、実は当初ジェーソン・ロバーズが演じていたが、病気で途中降板したため、キンスキーに主役がバトンタッチされ、宿命のコンビ復活とあいなった。