映画

イル・ディーヴォ−魔王と呼ばれた男−

７期もイタリア首相を務めながら、権力を利用して数々の犯罪に手を染めた政治家ジュリオ・アンドレオッティ。その実像に迫った意欲作。カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞。

1972年から1992年の間、別の首相だった時期もあるが、長期間にわたってイタリアの首相を務めたアンドレオッティ。だが、首相になる前からマフィアなどの犯罪組織との関係は有名で、殺人罪で有罪判決を受けたこともある（最終的には無罪になったが）。そんなアンドレオッティの影の姿と、意外な背景から裁判の被告になるまでを描写。題材は社会派を思わせるが、スタイリッシュでカッコいい娯楽アクションとしても楽しめる。主演は「ゴモラ」のT・セルヴィッロ。日本では「三大映画祭週間2012」で初公開。