映画

軽蔑

中上健次の生前最後の完結した長編となった同名新聞連載小説を、恋愛映画の名手・廣木隆一監督が映画化。高良健吾＆鈴木杏の熱演も話題を集めた異色の純愛ラブストーリー。

「枯木灘」「地の果て至上の時」などで知られる濃密な物語作家・中上健次が1991年に朝日新聞に連載して、彼の作品世界の新生面を切り開いたものの、翌年46歳で急逝し、惜しくも彼の生前最後の完結した長編となった「軽蔑」。この中上文学異色の純愛小説の映画化に、「きいろいゾウ」の廣木隆一監督が挑戦。歌舞伎町でポールダンサーとして働くヒロインを、鈴木杏が全裸もいとわずに熱演して話題を呼んだほか、男性主人公役の高良健吾は、本作の後にも、やはり中上原作の「千年の愉楽」に主演することとなった。