映画

悪魔の美しさ

フランス映画界の名匠Ｒ・クレール監督が、「アタラント号」のＭ・シモンと「肉体の悪魔」のＧ・フィリップを主役に迎えて、ファウスト伝説を独自に映画化した運命悲喜劇。

文豪ゲーテの戯曲をはじめ、文学や音楽、演劇、さらには手塚治虫の漫画に至るまで、数多くの名作の物語の源泉となった有名なファウスト伝説を、クレール監督が独自に翻案映画化。若さと引き換えに、悪魔に魂を売り渡そうとする老主人公にシモン、そして若返った主人公には当時人気急上昇中だったフィリップと、フランス映画界の新旧のスターが顔をそろえて、各自の持ち味を存分に発揮。フィリップは以後もクレール監督とたて続けに組んで「夜ごとの美女」「夜の騎士道」に主演し、名コンビを確立することになった。