映画

やくざの詩

恋人を殺した憎い仇を捜し求め、ピアノ弾きに扮してやくざの世界へ潜入した主人公の運命や、いかに？　小林旭が舛田利雄監督と組んで放った、日活無国籍アクションの秀作。

本作の前年からいよいよ人気主演シリーズの「銀座旋風児」と「渡り鳥」が相次いでスタートし、この時期快調に飛ばしていた小林旭が、「完全な遊戯」の舛田監督と組んで放った、ムード満点の秀作アクション。恋人を殺された主人公が、彼女の命を奪ったスペイン製の幻の拳銃ゲルニカの持ち主を捜し求めて、やくざの世界へと潜入。その憎き仇たる殺し屋を垂水悟郎が、そして彼を必死でかばう弟思いの兄を二谷英明が、それぞれ好演するのも見もの。脚本は、その後蔵原惟繕監督との名コンビで傑作を連発する山田信夫。