鴻上尚史主宰の伝説の劇団「第三舞台」の、10年ぶりの最新作にして最終公演。遠い未来の惑星アルティア65を舞台に、軽やかな笑いの中で、多くの謎が交錯する。
2001年からの休止期間を経て、再び新作舞台を発表することになった「第三舞台」。主宰の鴻上尚史は、この公演をもって解散することを宣言し、新作を書き下ろした。遠い世界の物語でありながら、現代のこの世界を想い起こさせる「深呼吸する惑星」。10年がたち、人生の半ばを過ぎたメンバーたちが、今、どんなステージを見せるのか。演劇界にひとつの時代を築いた第三舞台の、最新で最後のステージを放送する。<ストーリー>遠い未来、地球人の支配下にある惑星アルティア65では、アルティア人のマギエル首相(小須田康人)らが、地球防衛軍長官の歓迎式典の準備を進めていた。長官より一足先にやって来たサクラギ研究員(長野里美)は、世話役のニシダ(山下裕子)と共にアルティア65で地球人の自殺が多い原因の調査を開始。迎えたナカイド大佐(大高洋夫)は、この惑星で地球人が悩まされる不思議な幻覚について説明する。
一方、過去についての記憶がないカンザキ(筧利夫)は、自分にしか見えない謎の影(高橋一生)を話し相手にアルティア65の墓守をしていた。そんな中、カンザキのもとに以前自分を助けた奔放な女性レイ(筒井真理子)が数年ぶりに現われる。地球人を襲うリアルすぎる幻覚、キリアスと名乗る革命家…。惑星に不穏な空気が漂う中、地球人たちとアルティア人たち、それぞれが見失っていた過去の真実が浮かび上がってくる…。
出演
-
筧利夫
-
長野里美
-
小須田康人
-
山下裕子
-
筒井真理子
-
高橋一生
-
大高洋夫
スタッフ
-
作・演出鴻上尚史