ステージ

舞台「おくりびと」 〜あれから7年後の物語〜

アカデミー賞受賞作『おくりびと』（'08）のその後を描く感動作。父親となった納棺師役に中村勘太郎、妻役に田中麗奈。映画の焼き直しではない新たな物語。

　日本映画念願の、第81回アカデミー賞外国語映画賞を受賞した映画『おくりびと』が待望の舞台化！ 映画版で初めて映画脚本を手掛けた小山薫堂が、映画では語りきれなかったその後のストーリーを描く注目作を独占放送。
　演奏家への道をあきらめ納棺師として働く小林大悟役を中村勘太郎。都会暮らしを離れ、大悟の妻、息子の母として生きる小林美香役を田中麗奈が演じる。
　また映画に引き続き音楽は久石譲が担当。チェロをはじめ6人の弦楽奏者の生音が舞台に響き、新しい感動を生む。
　“本当の絶望。そこには悲しみ以上の大きな希望があった”。―新たな感動の物語が今ここに生まれる。

＜ストーリー＞
　東京でのチェロ奏者としての夢を諦め、故郷の山形で、納棺師としての新たな人生を歩み始めた小林大悟。あれから7年の月日が過ぎ、妻・美香が宿した息子・哲士は小学校入学を控え、チェロ教室に通うことになった。幸せな家庭に恵まれた大悟が唯一気にかけているのは、自分の仕事が何かを幼い息子にきちんと伝えていないこと。
　そんなある日、勤め先のNKエージェント社長・佐々木からライバル会社の存在を聞かされた大悟は、求人広告の原稿を作ることを思い立つ。誘い文句はもちろん、「旅のお手伝い」！
　新しい命の息吹を感じる春、大悟たちを待っていたのは、思いもかけない悲劇だった。