
絶大なる人気作「四谷怪談」を台本、配役、演出などの異なる新作「北番」として上演し、読売演劇大賞を受賞するなど旋風を巻き起こした伝説のコクーン歌舞伎第7弾。
コクーン歌舞伎の第7弾「東海道四谷怪談」は、1994年に上演された「四谷怪談」をベースに串田和義が新たな演出を施した南番と、シャープな切り口で欲望の中でうごめく人間の奥深さを描いた北番の2バージョンからなり、その北番を放送する。中村勘三郎が襲名後初公演の舞台。【あらすじ】
塩冶浪士の民谷伊右衛門(中村橋之助 現:芝翫)は、同じ浪士の四谷左門に娘・お岩(中村勘三郎)との復縁を迫るが、伊右衛門の公金横領という過去を知っている左門は復縁を許さない。一方、お岩の妹・お袖は生活のために按摩宅悦の地獄宿に勤めているが、そこで夫・佐藤与茂七と再会する。しかし、お袖に横恋慕する直助権兵衛は与茂七を、伊右衛門は左門をそれぞれ殺してしまう。お岩は伊右衛門と復縁、お袖は直助と仮の夫婦となる。子をなしたお岩は、産後の肥立ちが悪く床に伏せってしまい、そんなお岩を次第に疎んじた伊右衛門は、離縁するためにある策略に出る。
演目
- 四谷怪談
収録日・収録場所
- 2006年4月18日、20日/東京 Bunkamuraシアターコクーン
出演
役名 | 役者名 |
---|---|
お岩・直助権兵衛 | 中村勘三郎 |
佐藤与茂七・小仏小平 | 中村扇雀 |
民谷伊右衛門・小汐田又之丞 | 中村芝翫 |
四谷左門・仏孫兵衛 | 坂東弥十郎 |
お袖 | 中村七之助 |
秋山長兵衛 | 片岡亀蔵 |
お梅 | 坂東新悟 |
伊藤喜兵衛・按摩宅悦・お熊 | 笹野高史 |
スタッフ
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演出・美術串田和美