
平山ユージ、42歳。プロ・フリークライマーとして年齢的にも体力的にもピークを過ぎようとしている彼が、キナバル山で「前人未踏ルートの開拓」に挑む姿を追う。
フリークライミングの世界で若くして頭角を現わした後、世界一美しいクライミング」と評され、数々の国際的クライミングコンペで優勝するなど、最前線で活躍してきたプロ・フリークライマー・平山ユージ、42歳。ロッククライミングの中でも、必要最低限の安全確保用具のみで自己の技術と体力だけを頼りにあらゆる岩を登るのが“フリークライミング”である。今回、平山は標高約4000mのマレーシア・キナバル山で「前人未到ルートの開拓」に挑む。標高が高くなればなるほど薄くなる空気、肉体への負荷。そのため、高い標高での高難度ルートの開拓にこれまで挑むものはいなかった。専門家たちは平山の挑戦に対し「彼はクレイジーだ」と口を揃える。年齢的にも体力的にもキャリアのピークを過ぎようとしている平山は、いったいなぜ今回の挑戦に踏み切ったのか。賞金や名声を得るためのコンペティションでもない、誰かに招かれたわけでもない、孤独で究極なる挑戦。その裏に潜む平山の本当の思いとはいったい何なのか。番組は、日本での準備段階から、クライミングの10日前に現地入りする予定という平山に密着。そして、挑戦当日へ―。限界を越えた挑戦を行なう意味と、そこから発されるメッセージを見つめる。
出演
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平山ユージ