
子ども向けの“まんが”の世界に“劇画”という革命を起こした漫画家・辰巳ヨシヒロ。晩年の姿と彼の劇画人生を振り返りながら、漫画界に劇画が果たした功績を再評価する。
今回、番組がスポットを当てる一人の男がいる。辰巳ヨシヒロ、75歳。昭和34年に“劇画工房”を立ち上げ、「大人が読めるマンガ」をコンセプトに、マンガ界に「劇画(げきが)」という革命を起こした男である。2009年に自らの劇画人生を描いた「劇画漂流」が、アメリカで最も権威あるコミック大賞「アイズナー・アワード 2010」において2冠を獲得。さらには辰巳作品の海外での映画化が決まるなど、現代になって世界的に再評価が進んでいる。辰巳らが打ち出した「劇画」とは、いったいどのようなものだったのだろうか?辰巳の劇画人生を縦軸に、劇画の定義から、一大ブームとその後の衰退、そして現代に受け継がれるDNAなど、その功績に迫る。
出演
-
語り松尾スズキ