映画

卵

母の死をきっかけに帰郷した主人公が自らのルーツをたどり返すさまを詩情豊かに描写。現代トルコ映画界の逸材S・カプランオール監督による〈ユスフ3部作〉の第1部。

現代トルコ映画界を代表する名匠カプランオール監督が、ユスフという同一のキャラクターを主人公に彼の人生の成長過程を描く〈ユスフ3部作〉。その最初の作品となった本作がスポットを当てるのは、ユスフの壮年期。イスタンブールで詩人として暮らす彼が、母の死を契機に長年離れていた故郷に戻り、あらためて自らのルーツを見つめ直す様子を、静謐かつ詩情豊かに描いて一躍高い評価を得、国内外のさまざまな映画賞を受賞した。