映画

悲しみの青春

忍び寄る戦争の暗雲により、１組のユダヤ人の男女の愛が引き裂かれていく様子を、イタリアの名匠Ｖ・デ・シーカ監督が格調高く描き、多くの映画賞に輝いた悲恋青春ドラマ。

北イタリアの地方都市を舞台に、第二次世界大戦の暗い影が忍び寄る中、その地の名家の娘とその幼なじみの青年との間で生じる愛情が悲しい運命によって引き裂かれるさまを「ひまわり」のデ・シーカ監督が切なく描き、第44回アカデミー外国語映画賞、第21回ベルリン国際映画祭金熊賞などを受賞。まだデビュー間もないD・サンダが、主人公の青年にとって永遠に高嶺の花であり続けるヒロインをハマリ役で好演。彼女の病弱の兄役に扮するのは、ルキノ・ヴィスコンティ映画でおなじみの美青年、H・バーガー。