映画

抱擁のかけら

スペイン映画界が世界に誇る巨匠Ｐ・アルモドバル監督が「ボルベール〈帰郷〉」の人気女優Ｐ・クルスとまたもコンビを組んで放った、劇的で情熱的な愛の崩壊と再生の物語。

「ライブ・フレッシュ」で初めてコンビを組み、以後、「オール・アバウト・マイ・マザー」「ボルベール〈帰郷〉」と、クルスの女優としての成長の歩みに合わせるかのように愛の感動作を生み出してきたアルモドバル監督。彼女と組むのが4度目となった本作では、いよいよ映画監督を物語の主人公に据え、クルス扮するヒロインと運命的に出会って愛を燃え上がらせ、映画作りに情熱的に打ち込む主人公の幸福の絶頂とそこからの予期せぬ転落、絶望、そして再生までの長い道程を、ドラマティックかつ情感豊かに描き出した。