映画

正義のゆくえ　I.C.E.特別捜査官

Ｈ・フォードが米国のＩ．Ｃ．Ｅ．（移民税関捜査局）の捜査官役を熱演した社会派サスペンス。不法入国者たちを待ち受ける過酷な現状を背景にそこで苦悩する捜査官を描く。

米国へ命懸けの越境を試みる不法入国者たちは特に2001年の同時多発テロ事件以降、米国で重要な社会問題になっているが、本作もその問題に着目した社会派サスペンス。インディーズ系作品ながら、脚本に惚れ込んだフォードが初めてメジャー以外の出演を快諾したという注目作だ。そんなフォードが熱演する捜査官を軸に、さまざまな事情や夢を持って不法入国した人々を待つ現実をリアルに描き、考えさせられるとともに、ドキュメンタリー的要素も持つ力作に仕上がった。共演はR・リオッタ、A・ジャッドの実力派陣。