映画

コッポラの胡蝶の夢

「ゴッドファーザー」3部作などでおなじみの巨匠F・F・コッポラ監督が久しぶりにメガフォンを執り、奇跡の若返りをとげた1人の男の摩訶不思議な人生を描いた幻想奇譚！

このところ長らく映画の現場から遠のいていたコッポラ監督。その久々の復帰作は、宗教学者にして幻想文学の大家としても知られるM・エリアーデの原作を映画化した異色作。人生の終わりを目前にして奇跡の若返りを遂げた1人の男の数奇な運命を辿る物語は、もう1度人生をやり直せたら…というコッポラ監督自身の願望も深く投影された内容。実力演技派のT・ロスが、26歳から101歳までの主人公を鮮やかに演じる一方、彼が恋するヒロインを1人3役で見事に演じ分けるのは「愛を読むひと」のA・マリア・ラーラ。