映画

ハバナの男

キューバで暮らすごく普通のイギリス人男性が、なぜかスパイに任命されてしまったから、さあ大変。「第三の男」のC・リード監督＆文豪G・グリーンによる諷刺スパイ喜劇。

「落ちた偶像」「第三の男」に次いで、イギリスの名匠C・リード＆文豪G・グリーンがみたび名コンビを組み、革命前のキューバの首都ハバナを舞台に、東西冷戦の水面下で繰り広げられる両陣営の駆け引きを皮肉とユーモアたっぷりに笑い飛ばした痛快諷刺スパイ喜劇がこれ。なぜか英国諜報部のスパイの仕事を仰せつかり、やむなく適当なホラ話をでっちあげては上層部に報告していたものの、それがだんだん冗談ではすまなくなって顔色が蒼ざめていく主人公を名優A・ギネスが軽妙洒脱に演じてのけ、観る者の爆笑を誘う。