映画

夜明けのうた

主演映画100本記念作となる渾身の力作「執炎」に引き続いて蔵原惟繕監督と再度コンビを組んだ浅丘ルリ子が、人生の転機にある人気女優の24時間を鮮烈に演じきった魅惑作。

華やかで多忙な毎日を送る一方で、心にどこか空しさを感じていた人気女優のもとに届けられた新作舞台の台本。それは彼女自身の私生活を赤裸々に暴いた問題作だった…。当初はそれに拒絶反応を示していた彼女が、1組の純真無垢なカップルとの出会いを契機に次第に心変わりしていくさまを、浅丘ルリ子が躍動感溢れる溌剌とした演技で魅力満点に好演。日本映画には珍しい、お洒落でスマートなバックステージものの秀作に仕上がった。