映画

針の眼

Ｋ・フォレットの小説を映画化した、緊迫感あふれるスパイサスペンス。ヒトラーが誇る凄腕スパイがノルマンディ上陸作戦の情報を入手するが、ある島で人妻と恋に落ち……。

「鷲の翼に乗って」なども知られる人気作家フォレットが、1978年に発表したメジャーデビュー作を映画化。第2次世界大戦で連合軍がドイツ攻略のきっかけにせんとしたノルマンディ上陸作戦。ヒトラーからその情報の入手を命じられた凄腕スパイ、暗号名“針（ニードル）”が冷徹に任務を遂行しながら、やがて意外な運命に巻き込まれていくまでを、クールだがスリリングなタッチで演出。見ごたえがある佳作だ。監督は本作が評価され、2年後の「スター・ウォーズ　ジェダイの復讐」のメガホンを取るR・マーカンド。