才人の松尾スズキが、芥川賞候補にもなった自身の小説を、自ら監督し、内田有紀、宮藤官九郎ら豪華多彩なキャストを得て映画化。病院の精神科病棟を舞台にした群像ドラマ。
ある日ふと目覚めると、見知らぬ白い部屋に監禁・拘束されていた、28歳の女性フリーライター明日香。そこは、精神科病院の女子閉鎖病棟内にある、“クワイエットルーム”と呼ばれる保護室。明日香はアルコールと睡眠薬の過剰摂取で昏睡状態となったところを同棲相手の鉄雄に発見され、ここへ運び込まれたのだ。明日香はミキ、西野ら、各自さまざまな問題を抱えた患者たちとともに、そこでしばらく共同生活を送ることになり……。