映画

直撃地獄拳　大逆転

奪われた宝石“ファラオの星”をめぐって、甲賀忍者の末裔をリーダーとするプロ集団と悪の組織が争奪戦へ……。活劇スター千葉真一が主演した、荒唐無稽な傑作アクション。

同年、同じ石井輝男監督と千葉が組んだ「直撃！地獄拳」の続編だが、前作を見ていなくても内容は理解できる。1970年代の本作が1990年代に再注目を集めたのは、クエンティン・タランティーノが脚本を書いた米国映画「トゥルー・ロマンス」で、主人公が映画館で本作を見ていたのがきっかけ。まるで劇画やアニメのように荒唐無稽な世界で、石井監督ならではのサービス精神（千葉の運動神経を活かしたアクション場面や細かいギャグなど）が全編を飾り、俳優陣も高いテンションで熱演。まさに娯楽映画の金字塔だ。