映画

首都消失

首都東京を直径５０ｋｍの雲が覆い隠す。出入りに加え、通信も遮断された首都は消失したも同然で……。「日本沈没」の作家・小松左京の衝撃作を映画化したＳＦパニック編。

突然、東京が無くなったらという奇想天外なアイデアをもとに、臨時政府や人々の騒乱を描く大スケール編。「日本沈没」の巨匠・小松左京の日本SF大賞受賞作を「二百三高地」などのベテラン舛田利雄監督が映画化。本作では謎の雲というSF要素を使ってはいるが、もちろんテロや大地震などで東京が機能を停止したら、というシミュレーションとしても成立。そうした点で、21世紀の現在だからこそ再評価したい作品といえるだろう。主演は渡瀬恒彦、名取裕子。音楽を「アラビアのロレンス」のM・ジャールが担当した。