映画

オープニング・ナイト

名女優Ｇ・ローランズが「こわれゆく女」に続き、心のバランスを崩したひとりの女性の苦悩を鮮やかに熱演。１９７８年のベルリン国際映画祭で女優賞に輝いた鮮烈なドラマ。

監督はローランズの公私にわたる名パートナーで、米インディーズ映画の父となった名匠J・カサヴェテス。人生や芸術の上でキャリアの一大転機を迎え、苦悩する有名舞台女優が、新作の初日開幕に向けて何とか新たな自己像を確立しようと懸命にあがく姿を、ローランズが鮮やかに熱演。彼女のベルリン受賞こそあったものの、初公開時には観客の反応が鈍く、翌年作られた110分の短縮版も同様だったが1988年、NYの映画祭でカサヴェテスの全作回顧上映が行なわれた際、ようやく高い評価を勝ち得た。全長版で放送。