映画

青い山脈

石坂洋次郎の原作をもとに戦後民主主義の思想を高らかに謳い上げ、大ヒットを記録した日本映画の名作を、御存知、吉永小百合の主演でリメイクした、日活青春映画の佳作。

まだ戦後間もない1949年、石坂洋次郎の新聞連載小説をもとに、今井正監督が、民主主義の自由で新しい思想を高らかに謳い上げ、大ヒットした日本映画の名作「青い山脈」。オリジナルでは、東宝のニューフェイス・杉葉子がフレッシュに演じた女子高生のヒロインを、今回はおなじみの吉永小百合がいきいきと好演。地方の学校に転校してきた彼女が、いまなお封建的な因習の根深く残る同地に新風をもたらす様子を、明るく大らかに描く。