映画

独立愚連隊西へ

岡本喜八監督が放った傑作「独立愚連隊」の成功を受け、その翌年に発表された姉妹編。第２次世界大戦中の中国大陸で活躍する日本軍の異色部隊を佐藤允、加山雄三らが好演。

同じ反戦というテーマを扱いながらも、従来の日本映画にありがちな重く暗いドラマ作りとは対照的に、全編ドライで軽快な西部劇調の活劇スタイルで戦争の愚劣さを鮮烈に描き、岡本喜八監督の出世作となった「独立愚連隊」。同作のヒットを受けて、翌年生み出された姉妹編が本作。前作からストーリーはつながっておらず、新たに加山演じる少尉が率いる日本軍の小隊と、フランキー堺演じる隊長が率いる中国の八路軍が、敵味方の関係を超えて友愛精神を結ぶ様子を、前作以上の皮肉と諧謔を交えて描き出した。