映画

ふたりにクギづけ

Ｍ・デイモンが主演し、「メリーに首ったけ」のファレリー兄弟が監督したコメディ。結合双生児の兄弟。俳優になると決めた兄の夢を叶えんと、２人でハリウッドに向かうが？

「メリーに首ったけ」「ふたりの男とひとりの女」「愛しのローズマリー」など、過激なまでにナンセンスを極める一方でハンディを背負った登場人物たちに愛あるまなざしを投げかけてきたファレリー兄弟。本作では大胆にも結合双生児という、従来のコメディが取り上げてこなかった題材に挑戦。しかしテーマは兄弟監督らしく“究極の兄弟愛”。見る者をいつしかほのぼのとした気持ちに導く手腕は健在である。もっとも、大物であるはずのシェールに“売れなくなったオスカー女優”を演じさせるなど悪ノリのセンスも健在。