映画

セクシー地帯

独自の味わいに満ちた娯楽映画を長年にわたって作り続け、カルト的人気を誇る日本映画界の異才・石井輝男監督。新東宝時代に連作した「地帯（ライン）」シリーズの第４弾。

自分の恋人が何者かに殺され、その殺人容疑がわが身に降りかかってきた主人公。そんな彼が必死で真相究明に挑むうち、殺された彼女がなんと秘密売春組織の一員だったと明らかに。しかも彼女は一流会社に接待用の女性として派遣されていた……。主人公がそうした意外な事実にぶち当たっていく様子を、吉田輝雄の主演でスリリングに描写。本作でも主人公を助けるヒロイン役を三原葉子が魅力的に好演。なお続くシリーズ最終第5作「火線地帯」は、石井監督に代わって武部弘道監督がメガホンを取った。