映画

ワン・プラス・ワン

Ｊ＝Ｌ・ゴダール監督とザ・ローリング・ストーンズ。１９６０年代末、それぞれ映画と音楽の最前線を疾走していた両者の出会いから生み出された、刺激満点の異色音楽映画。

当時まだブライアン・ジョーンズも在籍中だったザ・ローリング・ストーンズ（“ストーンズ”）。その面々が長く模索した末、ロック史上に輝く名曲「悪魔を憐れむ歌」がついに生まれ落ちようとする創造の軌跡＝奇跡を、スリリングに見つめた異色作。ゴダール監督は“ストーンズ”がレコーディングをしているスタジオでカメラを回し始める一方、ブラックパワーの闘士たちなどが都市の廃墟や海辺を舞台に、どこか不条理劇にも似た、革命のリハーサルを行なっていく様子も撮影。映画ファンの間で伝説となっている1本だ。