映画

デューン／砂の惑星

「ツイン・ピークス」のＤ・リンチ監督がＦ・ハーバートの名作ＳＦ小説を、破格の巨費を投じて映画化。不毛な砂の惑星に生まれた銀河の救世主をめぐって陰謀が展開する。

超未来の宇宙史を語ったSF巨編「デューン」シリーズを、当時気鋭だったリンチ監督が映画化に挑戦。長大で複雑な原作の映画化とあって、撮影されたフィルムをつなぐと計6時間分に及んだという。そのために難解との評価もあったが、リンチならではの独創性にあふれた未来世界のイメージは、今となってはSF映画史に残るものに。とりわけ、巨大な“砂虫”の造形に目を見張らされるが、同年の宮崎駿監督「風の谷のナウシカ」の巨大生物オームもハーバートの原作からイメージされたものだとか。