映画

ストレンジャー・ザン・パラダイス

Ｊ・ジャームッシュ監督の名を世に知らしめた秀作。若者３人組の日常をモノクロ映像などでオフビート＆フレッシュに描き、第３７回カンヌ国際映画祭でカメラドールを受賞。

劇的な出来事を排したシンプルで淡々としたストーリー、オチのないギャグに似た独特のすっとぼけたユーモア感覚、カットとカットの間を黒味でつなぐ独特の編集など、全編にあふれる斬新なセンスは世界中で評判を呼び、第37回カンヌ映画祭では新人監督を対象にしたカメラドールを獲得。ジャームッシュ監督が一躍NYインディーズ映画の旗手に躍り出ただけでなく、世界的人気監督になった出世作だ。ざらついた感触の白黒撮影を手掛けたのは、その後監督業も手掛けて「リアル・ブロンド」などを発表したT・ディチロ。