映画

007／ワールド・イズ・ノット・イナフ

英国スパイ・ボンド、２０世紀最後の任務へ。今回彼は、石油王を謀殺してパイプライン独占をたくらむテロ組織に立ち向かう。見せ場の連続に大興奮の人気シリーズ第１９作。

5代目ボンド男優P・ブロスナンが3度目の登場となった第19作。共演に、フランス女優S・マルソー、英国の男優R・カーライル。2人に「ワイルドシングス」のD・リチャーズを加えたボンドの四角関係も見せ場だ。冒頭のスピードボートの猛チェイスから雪山でのスキー追撃戦など、陸海空を股に掛けたアクションはアイデアも満載で新鮮な興奮にあふれている。シリーズのファンなら、長年D・リュウェリンが演じた新兵器開発担当Qの引退（彼の遺作ともなった）と怪優J・クリーズ扮する後任“R”への交代も要注目。