映画

金門島にかける橋

当時、中国との間で政治的緊張が高まっていた台湾の金門島を舞台に、石原裕次郎扮する主人公と台湾女性が戦乱のさなかに繰り広げる悲恋をドラマチックに描いたメロドラマ。

距離的には中国大陸に近いものの、台湾が実効支配する、台湾海峡上の小さな島・金門島。1958年には金門砲戦事件が勃発し、当時、中国と台湾との間で政治的対立が激化していたこの地で、現地ロケを敢行。日活が、台湾の映画会社・中央電影公司と合作で生み出した、石原裕次郎主演のメロドラマ。裕次郎の相手役の台湾女性を演じるのは、オーディションで選抜されて本作で映画デビューし、その後、王莫愁と改名して台湾映画初のカラー・シネスコ映画「海辺の女たち」にも主演する華欣。監督は松尾昭典。