映画

カストラート

１８世紀のヨーロッパを舞台に、魔性の声を持つカストラート（去勢された男性歌手）の中でも最高峰と評される実在の伝説的歌手ファリネッリの数奇な生涯を描いた音楽映画。

中世・近世のヨーロッパにおいて、ボーイ・ソプラノの高音域を維持するため、少年期に去勢されて生み出された禁断の男性オペラ歌手、カストラート。その中でも史上最高と評され、実に3オクターブ半もの驚異的な広い音域と美声を誇った実在の伝説的歌手ファリネッリを主人公に、「仮面の中のアリア」のG・コルビオ監督がその数奇な生涯を絢爛たるタッチで描いた音楽映画。聴衆をうっとりと恍惚の境地に導き、時に失神者も続出させた彼の伝説的歌声を本作で再現するにあたっては、女声と男声が巧みに合成された。