映画

世界を賭ける恋

石原裕次郎が浅丘ルリ子を相手役に迎えたラブストーリー。裕ちゃん演じる建築家はある女性と結婚の約束をするが……。武者小路実篤の「愛と死」が原作。海外ロケも見もの。

石原と浅丘という、信頼と友情で結ばれた当時の2大スターが顔合わせした、いわば究極の純愛ラブストーリー。1942年に映画製作から撤退した日活が、1954年に映画製作を再開してから5周年を記念した作品でもあり、日本人の海外旅行がまだ珍しかった時代ながら、フランスのパリ、デンマークのコペンハーゲン、スウェーデンのストックホルム、ノルウェーのオスロで、当時としては破格のヨーロッパ・ロケを実現したのも話題。