映画

清水の暴れん坊

石原裕次郎扮する清水からやって来た主人公が麻薬密売組織を相手に大暴れ！　当時日活期待の新鋭、赤木圭一郎がチンピラに扮して裕次郎と初共演を果たしたアクション映画。

前作の「素ッ裸の年令」で小品ながら初主演を果たしたばかりの赤木圭一郎が、本作では日活のトップスター、裕次郎のひ弱な弟分に扮して、彼と初共演。翌年からは、裕次郎、小林旭に次ぐ日活“第三の男”として大きく売り出され、さらなる活躍を期待されながら、1961年、交通事故により21歳で急死し、“和製ジェームズ・ディーン”とその早世を惜しまれた赤木圭一郎の、神話的スター性の片鱗がうかがえる記念碑的一作。くしくも本作のラストが、ディーン主演の「理由なき反抗」とよく似ていることにもご注目。