映画

竜馬暗殺

幕末の志士・坂本龍馬（竜馬）が暗殺されるに至る最後の３日間を、原田芳雄、石橋蓮司、桃井かおり、松田優作らの豪華競演で黒木和雄監督が鮮烈に描いた異色青春時代劇。

幕末の動乱期、海援隊を率いて倒幕に奔走し、江戸から明治へと日本の体制が変革する中で大きな役割を果たした坂本龍馬。数々の時代劇でおなじみのこの人気キャラを主人公に、彼が慶応3年、京都で暗殺されるに至る最後の3日間にあえて焦点を絞り、彼とその仲間たちが織り成す青春の苦悩と葛藤を、岩波映画出身の異才・黒木監督が、粒子の粗い白黒映像でフレッシュに活写。互いに芝居仲間であった原田、石橋、桃井、松田ら、強烈な個性派俳優陣がアドリブ主体の濃密な演技を繰り広げ、異色の青春時代劇に仕上がった。