映画

知らなすぎた男

「恋はデジャ・ブ」などのＢ・マーレイが、現実と虚構の境界線を理解できなくなりながらもスパイを相手に活躍する主人公役を演じた、パロディも豊富なサスペンスコメディ。

タイトルの元ネタとなったのはアルフレッド・ヒッチコック監督の名作「知りすぎていた男」だろう。ダイレクトにパロディにしていないとはいえ、平凡な男が国際的陰謀に巻き込まれ、加えて、時限爆弾の爆発時間が迫るなど、スリラーの定番的なシチュエーションをあちこちに用意。ゲームがいつしか現実とリンクしていく趣向も秀逸。プロデューサー（共同）のひとりは「エントラップメント」「ファイト・クラブ」でも製作総指揮を務めたミルチャン。監督は「エントラップメント」「コピーキャット」のJ・アミエル。