映画

栄光のル・マン

過酷なカーレースとして知られる仏ル・マンの２４時間耐久レースの様子をセミドキュメンタリー・タッチで臨場感豊かに描いた、Ｓ・マックィーン主演の本格カーレース映画。

映画スターとして当時絶大な人気を誇り、バイクやカーレースにも並々ならぬ情熱を燃やしていたマックィーンが、実際のル・マン耐久レースに密着取材し、自らの主宰する独立プロの共同製作の下で作り上げた入魂作。ドラマ的要素は極力排してあくまでカーレースそのものに焦点を絞り、手に汗握る白熱のデッドヒートの様子をスリルと刺激満点の映像で激写。その製作意図をめぐってマックィーンと意見が衝突し、当初監督に起用された「大脱走」のJ・スタージェスは途中で降板し、L・H・カッツィンが後任を務めた。