映画

地下水道

ポーランドの巨匠Ａ・ワイダ監督による映画史上の金字塔“抵抗３部作”の第２部。ドイツ軍に追いつめられ、地下水道をさまようレジスタンスたちの姿を迫真のタッチで描く。

デビュー作「世代」と、後に続く「灰とダイヤモンド」とともに、“抵抗3部作”と呼ばれるA・ワイダ監督の代表作。第2次世界大戦末期、ドイツ占領下のワルシャワを舞台に、迷路のような下水道を通って血路を開こうとするポーランドレジスタンスたちの苦闘を綴る。狭くて暗い地下水道を空しくさまよう人々の不安と恐怖、息の詰まるような閉塞感、そして悲惨な運命の末路を緊迫したドキュメンタリー・タッチで描く。1957年カンヌ国際映画祭審査員特別賞を受賞し、ワイダ監督の名を世界に知らしめた傑作だ。