映画

ブルース・リー 死亡の塔

カンフー映画の巨人Ｂ・リーの急逝から７年後、突如発表されて世界中のリー・ファンを驚かせた、幻のリー主演映画。ある格闘家が事件に巻き込まれ、弟が復讐に立ち上がる。

リー主演の「燃えよドラゴン」を共同製作した香港のゴールデン・ハーベスト社が、同作品で使われなかったNGフィルムを流用し、死後のリーを銀幕によみがえらせたという、いわくつきの1本。加えてリーが子役時代に出演した作品の抜粋やリーの葬儀の記録フィルムも紹介。まずは“貴重なリーの未公開フィルムありき”から企画されたのは明白で、映像のつながりが不自然だったり、リー役の替え玉俳優がリーと似ていないなど、苦笑を誘う箇所も。しかし熱心なファンは再び映画館に押しかけ、神話に1ページを加えた。